有馬記念は、1年の中央競馬を締めくくるグランプリ。2026年は12月27日(日曜)に中山競馬場の芝2,500メートルで行われる第71回です。この記事は「今年はどの馬が強いか」の予想ではありません。JRAが公開している過去20回の全着順と払戻を全部数え直して、このレースについて言われていることが数字で確かめられるかどうかを見る、という記事です。結論から言うと、いちばん有名な言い伝えのひとつは、確かめてみると成立しませんでした。フクちゃんが順番に説明します。

はじめに:本記事は情報提供・解説を目的としたもので、賭けの可否は読者の居住国・地域の法律によって異なります(→賭ける前に確認したい法的なポイント)。20歳以上・余剰資金の範囲で、のめり込みにはくれぐれもご注意ください。

2026年 第71回 有馬記念の基本情報

JRAの公式レースページに載っている条件をそのまま書き出したものです。距離・条件は例年と同じで、1着本賞金は2023年から2025年まで3年続けて5億円でした。

項目 内容
競走名 有馬記念(GⅠ)/第71回 グランプリ
開催日 2026年12月27日(日曜)
競馬場・コース 中山競馬場 芝2,500メートル(右回り)
条件 3歳以上オープン・定量
1着本賞金 5億円(2023・2024・2025年の実績。2026年の金額はJRAの発表によります)
フルゲート 16頭(過去20回のうち14回は16頭で出走。残りは13〜15頭でした)

「グランプリ」という副称がついているとおり、このレースの出走馬はファン投票で決まる部分があります。次の章がその話です。距離の2,500メートルは中山の芝コースを1周半する設定で、スタート直後に最初のコーナーが来ます。ここが後半の枠順の話につながります。

出走馬の一部を投票で決める、珍しいGⅠ

有馬記念の特徴は、出走枠の一部がファン投票で埋まることです。JRAの発表にはこう書かれています。

出走させたいと思うJRA所属の現役競走馬(3歳以上)を選んでご投票ください。第1回特別登録を行った馬のうち、ファン投票の得票の多い上位10頭に優先出走権が与えられます。
— JRA「第70回有馬記念ファン投票スタート」(2026年、JRAニュース)

近年のフルゲートは16頭なので、投票で10頭、残りの枠は出走馬決定賞金の多い順に埋まる、という構成です。つまり出走馬の6割強が、強さの指標ではなく人気投票で選ばれているということになります。

有馬記念の出走馬の決まり方の図解。ファン投票の上位10頭と、賞金上位の6頭がゲートに入る

そしてこれは2026年に、より珍しい仕組みになりました。JRAが公表している2026年度の競馬番組には、GⅠの出走馬選定についてこう書かれています。

競走内容の充実を図る観点から、宝塚記念・有馬記念を除く3(4)歳以上のGⅠ競走における出走馬の選定において、レーティングによる選定頭数を5頭から10頭に拡大いたします。
— JRA「2026年度の競馬番組等について」

2026年から、ほかの古馬GⅠはレーティング(能力の格付け)で選ぶ頭数が2倍になりました。その拡大から外されたのが、宝塚記念と有馬記念の2つのグランプリだけです。他のGⅠが能力評価による選定を強めた分、この2レースの「ファン投票で決まる」という性格は相対的にはっきりしました。ベッティングの観点で言えば、有馬記念は他のGⅠより「強い馬が自動的に揃う」度合いが低いレースだと制度上言える、ということです。

過去20回の勝ち馬と単勝配当

まず素材を並べます。JRAのレース成績データから、2006年(第51回)から2025年(第70回)までの勝ち馬・馬番・単勝人気・単勝配当をそのまま書き出したものです。この20回の延べ出走頭数は310頭(取消を除く)で、以下の数字はすべてこの母集団から計算しています。

開催 勝ち馬 馬番(枠) 単勝人気 単勝配当 頭数
2006年(第51回) ディープインパクト 4番(3枠) 1番人気 120円 14頭
2007年(第52回) マツリダゴッホ 3番(2枠) 9番人気 5,230円 15頭
2008年(第53回) ダイワスカーレット 13番(8枠) 1番人気 260円 14頭
2009年(第54回) ドリームジャーニー 9番(5枠) 2番人気 400円 16頭
2010年(第55回) ヴィクトワールピサ 1番(1枠) 2番人気 840円 15頭
2011年(第56回) オルフェーヴル 9番(6枠) 1番人気 220円 13頭
2012年(第57回) ゴールドシップ 13番(7枠) 1番人気 270円 16頭
2013年(第58回) オルフェーヴル 6番(3枠) 1番人気 160円 16頭
2014年(第59回) ジェンティルドンナ 4番(2枠) 4番人気 870円 16頭
2015年(第60回) ゴールドアクター 7番(4枠) 8番人気 1,700円 16頭
2016年(第61回) サトノダイヤモンド 11番(6枠) 1番人気 260円 16頭
2017年(第62回) キタサンブラック 2番(1枠) 1番人気 190円 16頭
2018年(第63回) ブラストワンピース 8番(4枠) 3番人気 890円 16頭
2019年(第64回) リスグラシュー 6番(3枠) 2番人気 670円 16頭
2020年(第65回) クロノジェネシス 9番(5枠) 1番人気 250円 16頭
2021年(第66回) エフフォーリア 10番(5枠) 1番人気 210円 16頭
2022年(第67回) イクイノックス 9番(5枠) 1番人気 230円 16頭
2023年(第68回) ドウデュース 5番(3枠) 2番人気 520円 16頭
2024年(第69回) レガレイラ 8番(4枠) 5番人気 1,090円 15頭
2025年(第70回) ミュージアムマイル 4番(2枠) 3番人気 380円 16頭

いちばん高い配当は2007年のマツリダゴッホで、9番人気の5,230円。逆にいちばん低いのは2006年のディープインパクトの120円でした。ここまでは「よくある年末の思い出話」ですが、面白いのは並べ方を変えたときです。

「有馬記念は荒れる」は、数字では出てきませんでした

有馬記念には「一年の締めくくりで何が起きるかわからない」「人気馬が飛ぶ」というイメージがついています。実際に数えると、そうはなりませんでした。

1番人気の成績(2006〜2025年・20回) 内訳 結果 95%ブートストラップ区間
1着 10回 / 20回 50.0%
3着以内 14回 / 20回 70.0%
単勝を毎年100円 払戻 2,170円 / 投資 2,000円 回収率 108.5% 59.5%〜158.5%
複勝を毎年100円 払戻 1,750円 / 投資 2,000円 回収率 87.5% 61.0%〜112.0%

1番人気は20回のうち10回勝っています。勝率ちょうど50.0%、3着以内は14回で70.0%。そして毎年100円ずつ単勝を買い続けた場合、20年間の払戻合計は2,170円。回収率108.5%で、投じた2,000円を上回っています。控除率20%の勝負で、20年やって元本以上——これは「荒れるレース」の数字ではありません。

ただし、この108.5%を「有馬記念には妙味がある」と読むのは間違いです。ここから先が、このページのいちばん大事な部分になります。

同じことを24のGⅠでやったら、順位は偶然で説明できました

有馬記念だけを見ても、その50%や108.5%が特別なのかどうかは判断できません。そこで比較対象を作りました。JRAの平地GⅠ全24競走について、2016年から2025年までの10年分・計238レースの1番人気の着順と単勝配当を、同じやり方で全部集計したものです。

まず全体の数字。238レースで1番人気は83勝、勝率34.9%、3着以内62.2%。そして単勝回収率は82.9%でした。法定の払戻率は単勝80.0%ですから、GⅠをまとめて見ると、1番人気を買い続けた成績は控除率ぶんきっちり負けているということになります。市場は正しく値付けをしていて、人気に妙味も罠もない。ここが基準線です。

ところが、これを競走ごとに割ると、こうなります。

JRA平地GⅠ24競走の1番人気単勝回収率(2016〜2025年)。桜花賞16%からホープフルS167%まで並び、有馬記念は114%

競走 対象 1番人気の1着 3着以内 1番人気の単勝回収率
天皇賞(秋) 10回 7勝(70.0%) 80.0% 163.0%
ホープフルS 9回 6勝(66.7%) 66.7% 166.7%
オークス 10回 6勝(60.0%) 70.0% 131.0%
ジャパンC 10回 6勝(60.0%) 90.0% 126.0%
天皇賞(春) 10回 5勝(50.0%) 80.0% 129.0%
有馬記念(このページ) 10回 5勝(50.0%) 60.0% 114.0%
菊花賞 10回 4勝(40.0%) 60.0% 117.0%
阪神JF 10回 4勝(40.0%) 40.0% 112.0%
チャンピオンズC 10回 4勝(40.0%) 70.0% 112.0%
フェブラリーS 10回 4勝(40.0%) 80.0% 109.0%
朝日杯FS 10回 4勝(40.0%) 80.0% 101.0%
秋華賞 10回 4勝(40.0%) 50.0% 61.0%
スプリンターズS 10回 3勝(30.0%) 50.0% 82.0%
エリザベス女王杯 10回 3勝(30.0%) 50.0% 80.0%
ヴィクトリアマイル 10回 3勝(30.0%) 70.0% 52.0%
マイルCS 10回 3勝(30.0%) 40.0% 51.0%
大阪杯 9回 2勝(22.2%) 55.6% 65.6%
皐月賞 10回 2勝(20.0%) 60.0% 44.0%
日本ダービー 10回 2勝(20.0%) 70.0% 35.0%
宝塚記念 10回 2勝(20.0%) 50.0% 31.0%
高松宮記念 10回 1勝(10.0%) 40.0% 39.0%
安田記念 10回 1勝(10.0%) 80.0% 36.0%
NHKマイルC 10回 1勝(10.0%) 40.0% 23.0%
桜花賞 10回 1勝(10.0%) 60.0% 16.0%
24競走 合計 238レース 83勝(34.9%) 62.2% 82.9%

桜花賞の16%からホープフルSの166.7%まで、151ポイントの開きがあります。この表だけ見せられたら、「天皇賞(秋)とホープフルSは人気が信頼できる」「桜花賞とNHKマイルCは荒れる」と読みたくなります。競馬メディアが毎年書いている類の話です。

そこで確かめました。この238レースの結果を競走名から切り離して、無作為に24組へ配り直す——つまりレース名という情報を完全に消してしまう操作を、1万回繰り返します。もし「レースごとの性格」が実在するなら、名前を消した瞬間に組ごとの差は小さくなるはずです。結果はこうでした。

指標 実際の24競走 レース名を消して無作為に配り直したとき(1万回の中央値)
いちばん低い組の回収率 16.0%(桜花賞) 16%
いちばん高い組の回収率 166.7%(ホープフルS) 162%
最低と最高の開き 150.7ポイント 148ポイント

ほとんど一致しました。名前を消してランダムに配り直しても、いちばん低い組は16%前後、いちばん高い組は160%前後、開きは約150ポイント。実際のデータで観測された16%・166.7%・151ポイントと、区別がつきません。つまり「このGⅠは1番人気が堅い」というランキングは、レースの性格を何ひとつ含んでいなくても、同じ形で出てくるということです。

有馬記念の114%(10年)も108.5%(20年)も、この帯の内側にあります。もう少し直接的に言うと、GⅠの結果から無作為に10レースを選んだとき、単勝回収率が114%以上になる確率は20.9%、1番人気が5勝以上する確率は24.1%です。5回に1回起きることを、特徴とは呼べません。

20年分の有馬記念そのものについても同じで、回収率108.5%の95%ブートストラップ区間は59.5%〜158.5%。区間の下は6割を切っています。20回では、有利とも不利とも言えない。これは勝ちすぎるとどうなるかのページで出した「+5%のROIを95%の確信で示すには966ベット必要」という話とまったく同じ構造で、年に1回しかないレースは、統計的な結論が出せる回数に一生かかっても届かないということです。

ではこの章は無意味かというと逆で、実用的な結論がひとつあります。「このレースは人気が堅い/荒れる」という前提でオッズより厚く(薄く)買う根拠は、少なくとも過去成績の中には無い。買うかどうかは、レースの評判ではなく提示された価格で決めるものです。価格の測り方はケリー基準還元率・控除率の比較で扱っています。

枠順は結果を動かしているか

もうひとつ有名なのが「中山2500mは外枠が不利」という話です。スタートしてすぐ最初のコーナーに入る形なので、外の馬は距離を余分に走らされる、という理屈で、これは理屈としてはもっともです。数えてみます。

比べる基準は「もし枠が結果に関係しないなら」という帰無仮説で、各馬の1着になる確率をその年の頭数分の1、3着以内を頭数分の3として期待値を出し、実際の回数を割ったものを指数としました。1.00なら偶然どおり、1.00より下なら期待より負けている、という読み方です。

有馬記念 過去20回の馬番別成績指数。13〜16番の1着指数は0.42、3着以内指数は0.70

馬番 出走 1着 偶然なら 1着指数 3着以内 偶然なら 3着以内指数
1〜4番 78頭 6回 5.04回 1.19 16回 15.11回 1.06
5〜8番 79頭 6回 5.11回 1.17 19回 15.34回 1.24
9〜12番 79頭 6回 5.11回 1.17 15回 15.34回 0.98
13〜16番 74頭 2回 4.74回 0.42 10回 14.22回 0.70

13〜16番は74回走って1着2回(期待は4.74回、指数0.42)、3着以内も10回で期待14.22回(指数0.70)。1〜12番のあいだにはほとんど差がなく、外の4頭だけが落ちています。枠番で見ても同じ形で、7枠と8枠がそれぞれ40走1勝です。

枠番 出走 1着 1着指数 3着以内 3着以内指数
1枠 36頭 2回 0.87 7回 1.01
2枠 37頭 3回 1.27 8回 1.13
3枠 38頭 4回 1.64 9回 1.23
4枠 40頭 3回 1.16 10回 1.29
5枠 39頭 4回 1.59 11回 1.45
6枠 40頭 2回 0.77 5回 0.64
7枠 40頭 1回 0.39 5回 0.64
8枠 40頭 1回 0.39 5回 0.64

ここで止めれば「やはり外枠は不利」で終わりますが、2つ確かめないと結論になりません。

ひとつめ:偶然でこの程度は起きるか。着順を年ごとに無作為に並べ替える検定を10万回行いました。7〜8枠の1着が2回以下になる確率は0.077、3着以内が10回以下になる確率は0.051どちらも「偶然とは言い切れないが、はっきり有意とも言えない」水準です。20回・延べ80頭では、この程度しか分かりません。

ふたつめ:外枠の馬は、そもそも弱い馬が多いのではないか。これも数えました。馬番1〜8番の平均人気は7.94番、9〜16番は8.61番。外のほうがわずかに人気薄が多いので、成績差の一部は枠ではなく馬の力の差です。差はわずかですが、「枠だけで0.42まで落ちる」という読み方は取れません。

正直な結論は、「外枠が不利という説は方向としては数字と矛盾しないが、20回のデータでは証明できていないし、馬の力の差も混ざっている」です。枠順抽選会の結果でオッズが動くのは事実ですが、その動きが正しいかどうかを、過去成績から言い当てることはできません。

JRAのプールとブックメーカーの固定オッズは、同じ物差しで比べられます

ここからは価格の話です。中央競馬はパリミュチュエル方式(賭け金を集めて、控除したあと的中者で分ける)で、ブックメーカーは固定オッズ。仕組みが違うので比べにくいのですが、還元率のページで使った変換をあてはめると同じ物差しに載ります。合計提示確率 = 1 ÷ 還元率です。

中央競馬の式別 法定の払戻率 ブックメーカー換算(合計提示確率)
単勝 80.0% 125.00%
複勝 80.0% 125.00%
枠連 77.5% 129.03%
馬連 77.5% 129.03%
ワイド 77.5% 129.03%
馬単 75.0% 133.33%
3連複 75.0% 133.33%
3連単 72.5% 137.93%
WIN5 70.0% 142.86%

この表の使い方はシンプルです。単勝の還元率80.0%は、ブックメーカーの言葉に直すと合計提示確率125.00%。つまり、有馬記念の勝ち馬を当てる固定オッズのマーケットがあったとして、そのマーケット全体の合計提示確率が125.00%より高ければ、JRAの単勝より不利ということになります。これは香港競馬のページで出したのと同じ線です。

ここは正直に書いておきます。ブックメーカーの2択マーケット(サッカーの勝敗など)はだいたい105%前後なので「固定オッズのほうが有利」と言えますが、16頭立ての単勝は事情が違います。頭数の多い競馬のマーケットはマージンが厚くなりやすく、125%を超えることは普通にあります。「ブックメーカーだから還元率が高い」は、競馬にはそのまま当てはまりません。買う前に全頭のオッズから合計提示確率を出す——それだけで比較は終わります。計算のしかたはオッズの見方に置いてあります。

3連単のように点数を買う場合は、合成オッズのページの計算がそのまま使えます。JRAの3連単は還元率72.5%=合計提示確率137.93%なので、こちらの基準線はさらに上がります。

ブックメーカーで有馬記念を扱う場合のマーケット

日本の中央競馬を扱っているブックメーカーでは、次のような賭け方が用意されていることがあります。取り扱いの有無・種類は業者ごとに違い、年によっても変わるので、実際の対応は各社の公式サイトでご確認ください。

  • 単勝(Win):勝ち馬を選ぶ、いちばん基本のマーケット。固定オッズなので、賭けた瞬間の価格が確定するのがパリミュチュエルとの最大の違いです。
  • イーチウェイ(Each Way):勝ちと「上位入着」に半分ずつ賭ける、ヨーロッパの馬券に近い形式。何着までを対象にするか、配当を何分の1にするかは業者の規約によります。
  • 着順指定・対戦形式(Match Bets):指定された2頭のうちどちらが先着するかなど。頭数が減るぶんマージンの読みやすいマーケットです。
  • アンティポスト(前売り):出走が確定する前から売られるオッズ。価格は良くなりやすい一方、出走しなかった場合に返還されないのが原則です。有馬記念は出走馬の決定が遅いレースなので、この条件は特に重要です。

固定オッズとプールの違いをもう一度整理すると、JRAの単勝オッズは締切まで動き続け、最終的な配当は締切後に確定します。ブックメーカーの固定オッズは、賭けた時点の価格で確定します。同じ馬に同じ金額を賭けても、払戻の決まり方が違うということです。競馬の賭け方全般は競馬ベッティングの完全ガイド、海外の大レースは海外競馬ガイドにまとめています。

賭ける前に確認しておきたいこと

  • 賭けの可否は居住国・地域の法律で決まります。お住まいの国・地域のルールを必ず確認してください。日本の法律では、公営競技(競馬・競輪・競艇・オートレース)とtoto・宝くじ以外の賭博は認められていません。詳しくは法的なポイントのページで正直に整理しています。
  • JRAの馬券を購入できるかどうかは、JRAの会員制度の条件と居住地の事情によります。日本国外に住んでいる場合の扱いは競馬ベッティングガイドの「海外から日本競馬を追いかける場合」に整理してあります。ご自身が対象になるかはJRAの案内でもご確認ください。
  • 20歳以上・余剰資金の範囲で。年に一度のお祭りだからと予算を上げるのは、いちばんよくある失敗です。負けを取り返す賭け方が機能しない理由は別ページで20万回のシミュレーションを載せています。
  • 「必ず当たる方法」はありません。このページに出した数字はすべて過去の集計で、来年の結果を予測するものではありません。むしろこのページの結論は「過去成績から特徴を読み取ろうとすると、偶然を特徴と見間違える」というものです。

よくある質問

2026年の有馬記念はいつ、どこで行われますか?

2026年12月27日(日曜)、中山競馬場の芝2,500メートルです。第71回で、条件は3歳以上オープン・定量。JRAの公式レースページに掲載されている内容です。1着本賞金は2023年から2025年まで3年続けて5億円でした(2026年の金額はJRAの発表によります)。

有馬記念の出走馬はどうやって決まりますか?

一部がファン投票で決まります。JRAの発表では、第1回特別登録を行った馬のうち「ファン投票の得票の多い上位10頭に優先出走権が与えられます」。近年のフルゲートは16頭なので、残りの枠は出走馬決定賞金の多い順に埋まります。なお2026年から、ほかの3(4)歳以上のGⅠではレーティングによる選定頭数が5頭から10頭に拡大されましたが、宝塚記念と有馬記念はこの拡大の対象外です。

有馬記念は荒れるレースですか?

過去20回(2006〜2025年)を数えると、そうは出ませんでした。1番人気は10勝/20回で勝率50.0%、3着以内は70.0%です。ただしこれを「堅いレース」の証拠と読むのも行きすぎで、GⅠ24競走を同じやり方で並べると、回収率は桜花賞16%からホープフルS167%まで開きます。その開きは、結果をレース名から切り離して無作為に配り直しても同じ大きさで再現できました。つまりレースごとの「堅い・荒れる」は、過去成績からは判別できないということです。

1番人気を毎年買い続けたらどうなりますか?

有馬記念だけなら、20年間で払戻2,170円・投資2,000円で回収率108.5%。ただし95%ブートストラップ区間は59.5%〜158.5%で、下限は6割を切ります。そしてJRAの平地GⅠ全24競走・238レースをまとめると回収率は82.9%で、法定の払戻率80.0%とほぼ同じ。20回という回数では、有利とも不利とも結論は出ません。

中山2500mは本当に外枠が不利ですか?

傾向としては数字と矛盾しません。馬番13〜16番は74回走って1着2回(偶然なら4.74回、指数0.42)、3着以内も10回で偶然なら14.22回(指数0.70)です。ただし着順を無作為に並べ替える検定では、7〜8枠の1着が2回以下になる確率が0.077、3着以内が10回以下になる確率が0.051。有意とは言い切れない水準でした。さらに外枠のほうが平均人気がやや下(馬番1〜8番が7.94番、9〜16番が8.61番)なので、差の一部は枠ではなく馬の力の差です。

JRAのオッズとブックメーカーの固定オッズは、どちらが有利ですか?

式別と頭数によります。中央競馬の単勝は法定の払戻率が80.0%で、これはブックメーカーの言葉に直すと合計提示確率125.00%にあたります。固定オッズのマーケット全体の合計提示確率が125.00%より低ければJRAより有利、高ければ不利、という比較になります。サッカーの2択マーケットは105%前後なので固定オッズが有利ですが、16頭立ての単勝はマージンが厚くなりやすく、そのまま当てはめることはできません。

有馬記念にはどんな賭け方がありますか?

日本の中央競馬を扱っているブックメーカーでは、単勝(Win)、イーチウェイ、指定された2頭の先着を比べるマッチベット、出走確定前から売られるアンティポストなどが用意されていることがあります。取り扱いの有無・種類・規約は業者ごとに違い、年によっても変わります。とくにアンティポストは、出走しなかった場合に返還されないのが原則です。

海外に住んでいますが、有馬記念に賭けられますか?

賭けの可否はお住まいの国・地域の法律によって決まります。JRAの馬券については、日本国外に住んでいる場合の扱いを競馬ベッティングガイドの「海外から日本競馬を追いかける場合」に整理してあります。ご自身が対象になるかはJRAの案内でもご確認ください。なおジャパンカップや有馬記念のような国際的に注目されるレースは、海外のブックメーカーがオッズを出すことがありますが、取り扱いの有無は業者・レースによります。本記事は情報提供・解説を目的としたもので、特定の購入方法をすすめるものではありません。

出典:JRA「2026年有馬記念(GⅠ)」レースページ、JRA レース成績データ(有馬記念 過去GⅠ成績/平地GⅠ全24競走 2016〜2025年)、JRA「第70回有馬記念ファン投票スタート」、JRA「2026年度の競馬番組等について」。掲載した集計値はすべて上記の公式成績から再計算したものです。
最終更新:2026年8月28日

フクちゃん(フクベット編集部)
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